先日、きたかわち新鮮舎様と枚方の農家様とのコラボレーション企画第2弾として、勉強会&ワークショップを開催しました。今回は 農家様、行政関係者、そして中小企業診断士を含めて総勢23名が集結したので、とても盛り上がっていました。

今回のテーマは「農家×診断士×生成AI:経営のボトルネックを突破せよ」とし、生成AIの技術も駆使しながらワークショップをするという、少し実験的な要素も入れて進めましたので、併せて紹介していきます。

ひらかた診断士の会は、「枚方」にゆかりのある中小企業診断士の交流を行い、地元愛に溢れる、地域に焦点を当てた活動を企画、実施しています。詳細は、以前の記事をご確認ください。

企画概要

前回の第1弾では、「数値に関する勉強会(インプットメイン)」を実施し、ご自身の様々な数値を把握することの重要性や、お金の流れを知るための「利益構造」について学びました 。 そして今回の第2弾では、さらに一歩進んで「数値を活用する(アウトプットメイン)」ことに焦点を当てました 。

経営において、「昨年は利益が少なかったが、今年は大丈夫だろうか?」「新しい販路を開拓したが、本当に儲かっているのか?」などの悩みは尽きません 。 しかし、経営数字は単体で見るのではなく、「過去の自分」「事業計画(未来の自分)」「他の農家さん(統計情報)」などと比較することで、使えるものになっていきます。

今回の勉強会は、ネギ生産の実績に基づいた数値活用の視点を体験しながら、生成AIを駆使することで、より短時間に大量のデータを扱うことができる体験もしていただくことにしました。

実施内容:勉強会

前半はメンバーの、税理士/中小企業診断士の酒井さんから、前回の「数値」のお話をサマリーしてもらい、その後に数値を比較しながら使っていくことのお話をしていただきました。

酒井さんが講演している様子

酒井さんは自身も貸農園で野菜作りを始めたというエピソードを交えながら、苦手な方が多い「数値」の知識をわかりやすく解説してくれました 。

また今回は数値を比較するということで、他業界の数値を参考にしながら、農業に置き換えて考える話もしてくれました。製造業、食品加工業、観光業、IT業、建設業、小売業など、それぞれの特徴を踏まえながら、経営改善のヒントを教えてくれました。

実施内容:ワークショップ

後半は、「農家×診断士×生成AI」のコラボレーションワークショップとして、農家様、行政職員、診断士が混合になったチームに分かれ、とあるネギ農家のモデルデータを基に分析を行いました 。

まずは収益の状況を把握するためにストラック図を書いてみました。講義で聞いた内容を、手を動かすことで理解を深めてもらいました。その後は、数値分析、他社比較、他業種比較をしながら、どのあたりに改善ができそうなポイントがあるか、探っていきます。

最後に、「販売先を変えた場合の売上はいくら?」、「従業員を1人雇って利益を増やせないか?」、「ハウスに投資をしたらどうか?」など、様々なシミュレーションを行いました。

ワークショップでは生成AIも活用していたため、「調査の数字ではこうなっている」、「〇〇も検討のポイントではないか」、「このパターンはないか?」など、生成AIからの提案を交えながら議論を行っていました。

最後はみんなで集合写真を撮って、終了としました。

皆で集合写真を撮る

参加した感想

今回は前回よりも多くの農家様、行政職員に参加いただき、皆さんの注目や期待の高さがうかがえ、とても嬉しく感じました。

数値を把握することの重要性は、皆さん理解しているのに、なかなか重い腰が上がらないのは、数値の活用方法が見えていないからではないかと思っています。今回も集めた数値が「どう使って」「何に役立つのか」をお伝え出来たのではないかと思っています。

また最近の状況を見ると、あらゆるところにAI技術が必要になると思うので、今回のテーマに生成AI活用も掲げて、生成AI活用が前提の短い時間でワークショップを組んでいました。少しチャレンジングな内容でしたが、皆さんワイワイと楽しく実施できていたようで安心しました。

初めのうちは「どこでAIを使うのか?」という雰囲気がありましたが、徐々に慣れていき、ワークの後半では「こんなこと聞いたら良かったよ」など、色んなパターンを試されていました。

この数値は悪くなさそう、こんな観点がある、でも現実的には少し違う、こんなパターンではどうか、AIの言っていることはどういうことなど、生成AIとのやり取りをベースに診断士が翻訳をしながら、事業者さんの現場感と併せて検討を進めていくスピードがとてもすごく。

おそらく人間だけだと、2割~3割くらいしかできなっかっただろうなという感覚を覚えました。

生成AIとワークしている様子

最後に

第1回に続き、第2回もとても満足いただけたように思います。懇親会でも「生成AIを使うとこんなことができるのか」と、嬉しいお言葉もいただきました。

今後は、第3回目に向けて企画から練っていこうと思いますが、また普通とは違った観点も入れながら、楽しく役に立つ内容をお届けできたらと思っております。

ひらかた診断士の会では、「会ってみたい」、「話をしてみたい」という要望をいただきましたら、気軽に会いに行きますので、是非ともお声がけください。