先日、枚方診断士の会の活動で、農家様との勉強会と懇親会を実施しました。
勉強会は「農業×経営」として、「数値」をテーマに税理士のメンバーに勉強会を実施し、同時によろず相談として農家さんのお悩みを聞く時間を設けて、相互理解の場としましたので、紹介していきます。
枚方診断士の会は、「枚方」にゆかりのある中小企業診断士の交流を行い、地元愛に溢れる、地域に焦点を当てた活動を企画、実施しています。詳細は、以前の記事をご確認ください。
農家様の概要
今回は、JA北河内に所属している農家様のなかで、新規就農や新規参入された農家さんが集まる団体となっています。北河内エリアですので、枚方市、交野市、寝屋川市、門真市、守口市が範囲になると思いますが、今回は枚方市の農家様がご参加いただけました。
きたかわち新鮮舎:Facebookページ
https://www.facebook.com/kitakawachi.shinsensya
普段、「きたかわち新鮮舎」としても活動をされていて、五六市への出展などもされているようです。
今回の勉強会については事前に会話をさせていただき、「個々の農家様のポテンシャルを高める」ことを目指し開催することにしました。個々の農家様がポテンシャルを高めることで、きたかわち新鮮舎の未来や、地域農業の活性化につながることを目指しております。
実施内容
まずはお互いに初めましての方も多いので自己紹介と、そもそも「枚方診断士の会」や「中小企業診断士」のことについても、簡単にご紹介してからスタートしました。

その後は、枚方診断士の会のメンバーで、税理士の酒井さんから「数値」に関する勉強会を、実施していただきました。
農業に関する「数値」とは何か?から始まり、経営に必要な数値を分類し、どのような数値を把握して、どう使っていけば良いのかなど、とても分かりやすい内容になっています。
また全国平均での統計データなども使い、具体的な数値の状況がどうなっているのかを、比較する内容も盛り込まれていました。

数値を把握しておくと、利益の構造(何がどれだけ売れて、どんなコストがかかって、どんな野菜が儲かっているかなど)が見えてくるので、様々なシミュレーションをすることができます。この勉強会でも、利益を増やい場合を想定して、具体的にどんな検討をするのかを説明いただきました。
「数値」と聞くと嫌がる方が多いですが、皆さん真剣に聞いていただいている様子が、とても印象的でした。
その後は「よろず相談会」として、広い意味で経営に関することで、お悩みや課題感、情報交換等、ざっくばらんにお話しさせていただきました。

皆さん、背景や想いも違うので、様々な課題感をお話しいただきました。この場ですべてが解決できるわけではないですが、情報や気づきはお渡しできたと思います。
参加した感想
農家様のお話を聞いていると、業界特有の課題が色濃いように感じました。
農家様もイチ事業主ですので、それぞれに目指す形があって農業に携わられています。なので、個々の農家様に合った、改善の方法や対策を検討していく必要があります。
生産しているものが、豊作/不作、天候、獣害など、様々な外的要因よって左右されるため、安定的に狙った生産量を確保することは、難しくなります。そうなると販売先が求める仕入量に届かない、なんて課題も出てきます。
また生産物にとっても、売り先や利用用途も変わってくるので、販売やPRの仕方も変わってくることになります。馴染みのない野菜や生産物だと、具体的にどう料理したらよいか、どう使ったら良いのかなどをアピールしないと、消費者側で理解することが難しい場合もあります。
特集の課題が多いということで、今回農家さんと会話をしていて、個々の農家さんに対する細やかな支援は求められているんだなということが、とても感じられました。
最後に
今回は1回目の企画として、とても満足していただけました。懇親会では、こんなことができたら面白そうという内容もディスカッションでき、とりあえず日程だけ決めて、終了としました。
勉強会企画以外にも、一緒にできそうなネタもありましたので、今後も継続して関係を深めていきたいと思っています。
枚方診断士の会では、「会ってみたい」、「話をしてみたい」という要望をいただきましたら、気軽に会いに行きますので、是非ともお声がけください。